「タイ語・タイ文字のキーボードは、何が一番おススメでしょうか」
これも、受講生からよく聞かれる質問です。
タイ語のManManキーボードは使いやすい?
「使いやすさ」は人それぞれなので一概には言えませんが、一般によく言われているのは……
という回答です。
意外と有名なタイ語キーボード
そして、
「ManManキーボード」は、実はタイ人に人気がある、というだけでなく、
意外にも、在タイ日本人の間でも「優秀なキーボード」として、わりとよく知られているようなのです。
そこで今回は、「噂のManManキーボードがどれくらい使いやすいのか」を検証すべく、
試しに、使ってみようと思います。
キーボードのインストール
まずは、キーボードのアプリをインストールしましょう。
検索欄に「ManMan Keyboard」と入力すれば、出てきます。
Googleプレイストア「ManManキーボード」
↑
見ての通り、
レビュー欄には日本人からの高評価コメントもついています。
このレビューを見る限り、
と、言えそうです。
「ManMan」はタイ語で何と読む?
さて、このManManキーボード、アプリのアイコンには、タイ文字で
แม่น
と、書いてあり、これで「メンメン」と読みます。
これは、ラオス語やイサーン語の「メーン(そうです)」から来ています。
なので、英語のつづりでは「ManMan Keyboard」ですが、
タイ人に言う時は、「マンマン」ではなく、
と、言わなくてはなりません。
では、早速使ってみましょう!
タイ文字を入力してみる
例えば、
「สบาย(サバーイ/元気だ)」
と、入力してみます。
この単語のタイ文字は、
ぜんぶで4文字です。
順に、
บ b
า aa
ย i
という音を持っています。
ManManキーボードの特色
ManManキーボードは、
という、非常にユニークな特色があります。
たとえば、
「สบาย(サバーイ/元気だ)」の例で、
実際に、1文字目の「ส sa」を入力してみると……
2文字目に使用されるであろう「บ b」のキーが、周りのキーよりも強調されて、大きく表示されます。
同様に、「ส」「บ」と2文字打てば、
3文字目の「า aa」、
4文字目の「ย i」、
これらが順番に、大きなキーで表示されていきます。
つづりを予測表示
つまり、ManManキーボードは、
ということです。
これは、なかなかのスグレモノですよね。
タイ人に人気
と、ここまでお読みになって、
「タイ人だったら、タイ語のつづりなんて覚えてるんじゃないの?」
「つづりを教えてくれる機能って、需要あるの?」
と、思いますよね。
でも実は、
「タイでは、大人でもタイ語のつづりをあんまり覚えていない」
という状況があります。
タイ人は誤字脱字が多い
現に、タイ人がノーマルのキーボードを使うと、
けっこう誤字脱字が多いです。
なので、単語のつづりを教えてくれるManManキーボードが、タイ人に人気が高いのは、
おそらく、このへんが理由なのだろうと思います。
タイ語⇔英語の切り替えもワンタッチ
また、「EN」というボタンがあり、
これを押すと、英語入力に切り替わります。
タイ人とのSNSでの会話では、英語を使うことも多いので、
タイ語⇔英語がワンタッチで切り替えられるのも、重宝します。
ManManのメリットとデメリット
では次に、
人気のタイ語キーボード、「ManManキーボード」のメリットとデメリットを見てみましょう。
ManManのメリットは?
メリットはもう、
言うまでもないでしょう。
これに、尽きます。
単語のつづりを覚える勉強になる
もしも、あなたが現在、タイ語の初心者で、タイ語単語のつづりが「うろ覚え」であった場合……
「次に打つであろうタイ文字を探す」
という作業は、けっこうなストレスになります。
その点、ManManキーボードは、「次に打つであろうタイ文字」を大きく表示してくれます。
こうして、
キーを探す労力が半減され、
正しいキーの位置を知り、
正しいつづりで、
タイ語単語をタイピングすることができる、
というわけです。
単語のつづりが自然と覚えられる
また、これを繰り返すことで、タイ語単語のつづりも、自然と頭に入っていきます。
なので、ManManキーボードは、
・タイ文字のタイピングに自信がない
・キーの位置もよく分からない
・でも、タイ文字で書いてみたい
というタイ語初心者の人には、かなりおススメだと思います。
ManManのデメリットは?
デメリットは、
「あくまでも初心者向けである」という点。
つまり、タイ語レベルが中級者以上の場合……
「タイ語を生活や実務で日常的に使用している人には、あんまり向かないんじゃないかな?」
ということです。
中級になったら、予測変換のキーボードに切り替えよう
つづりが表示されるのは、もちろん良い事です。
しかし、ある程度タイ語が上達してきたら、
「キーボードの位置はすべて覚えた」
「日常単語のつづりもほぼ覚えている」
というレベルに必ず達します。
こうなると、「つづり表示」のManManキーボードのメリットは、半減してしまいますよね。
いっぽう、実務で求められるのは、
「時間短縮」です。
実務では、「つづり表示」よりも、「予測変換表示」のほうが重要になってきます。
上記の「สบาย(サバーイ/元気だ)」の例で言えば……
「สบาย」と丸ごと表示してくれる
(=予測変換)
というシステムの方が、タイピングのための所要時間は「はるかに削減できる」というわけです。
「時間短縮」を考えた場合……
つづりを1つ1つ打たねばならないManManキーボードのシステムは、むしろ「デメリット」になってしまう、
と、言えるでしょう。
なので、中級者以上なら、
「予測変換」のあるキーボードがベターです。
(予測変換のあるキーボードについては、また後日ご紹介します。)
タイ語初心者は、ManManキーボードを使ってみよう
しかし、初心者の段階で予測変換に慣れてしまうと、
つづりやキーボードが覚えられなくなってしまいます。
なので、タイ語レベルが初心者のうちは、なるべく予測変換は使わずに、
つづり重視のManManキーボードを使用することをおススメします。
ManManキーボードは勉強に適している
もしもあなたが、現在タイ語の初心者で、
「タイ語の語彙を、どんどん増やしていきたい」
という状態であるなら……
タイ語単語の正確なつづりを教えてくれるManManキーボードは、「かなり有用」だと言えます。
使っているうちに、単語のつづりが自然と頭に入ってくるからです。
日常単語をタイピングしてみよう
「サバーイ(元気だ)」
「アロイ(おいしい)」
「ソヮイ(美しい)」
…などなど、
まずは、生活でよく使う単語を、辞書やグーグル翻訳で調べて、ノートに書き出してみましょう。
そして、それに見ながら、ためしにManManキーボードを使って、タイ文字を打ってみましょう。
こうすることで、単語のつづりとキーボードの位置も覚えられて、一石二鳥です。
結論
以上をまとめると、
噂の「ManManキーボード」は、タイ語の初心者の人には、「かなり効果を発揮しそうだ」と言えそうです。
なので、
・でも、つづりにはまだ自信がない
・タイ文字も、まだほとんど覚えていない
という人には、ManManキーボードがおススメです。
ManManキーボードをインストールして、新しいタイ語単語のつづりを、積極的に覚えていきましょう!