タイ語で「果物」は「ポンラマーイ」と言います。
タイは、フルーツ天国なので、「ポンラマーイ(果物)」はわりとメジャーな単語ですが、
問題は、そのつづりです。
ผลไม้は(ポンラマーイ)と読む
「ผลไม้」と書いて、これで、
「ポンラマーイ」と読みます。
「ンとラはどこから来たの?」
って思いませんか?
これは、「ล(L)」の文字を2回読んでいるために起こる現象です。
こういうのを、「再読文字」と言います。
1つの文字を2回読むから、
「再読文字」。
ผลไม้ の読み方
まず、
ผลไม้ は、ผล ポン と ไม้ マーイ と合わせた単語です。
(タイ語では、音節末のLはNになる)
だから本来は、「ポン・マーイ」と読むはずなんですが、
「ล(L)」の文字を2回読む、
という点がミソです。
まず、1回目の読みは、L=Nで、「ン」。
しかしこれだけでは終わらず、
2回目に、ล(L)に「ア」の母音を添えて、「LA ラ」と読んでいます。
「ล(L)」の文字を、2回読んでいますね。
トータルで、ผล ละ ไม้ ポン・ラ・マーイ という読みになる、というわけです。
GMMドラマ「トンホン・チョンラティー」がスタート
「再読文字」は、出てくる場面が非常に限られており、
なおかつ、判別する法則のようなものもないため、
かなり、初心者泣かせです。
なので、このサイトでも、
「再読文字」については、あまり取り上げていませんでした。
しかし、、
2020年秋、タイで『ต้นหนชลธี(トンホン・チョンラティー)』というドラマがスタート。
これに伴い、ドラマのファンの方から、
という質問が寄せられるようになりました。
そこで、私としても、
「ชลธี をなぜチョンラティーと読むのかを、解説しなくてはならない」
という思いから、今回、
この記事を書くに至った、というわけです。
金曜から始まる新ドラマ、
「#ต้นหนชลธี」◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 当サイト管理人による【タイ文字習得講座】のご案内はこちら ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ このタイ文字は、#ThonhonChonlathee
「トンホン・チョンラティー」と読みますชลธี (チョンラティー)は特殊な読みで、
ลの文字を、1度「ン」で読んでから、
2度目に[a]を添えて「ラ」と読ませていますผลไม้(ポンラマーイ/果物)と同じパターン https://t.co/sBn0JEkfh5
— タイ語たん (#タイ文字部) (@thaigolink) November 11, 2020
ผลไม้
phol-la-maai
ポン・ラ・マーイで、
ล(L)の文字を2回読んだのと同じように、、
ชลธี も、やはりล(L)を2回読んで、
ชลธี
chol-la-thii
「チョン・ラ・ティー」と読む、というわけです。
これが、再読文字です。
なぜ、そもそも、このような読みになるのか、
根本的な理由は、よく分かりません。
なので、再読の「法則」のようなものは、考えようとせず、
出てきた時に、その都度、覚えていくのがよいと思います。
アユタヤとパタヤ
再読文字の例としては、
この他にも、タイの地名で、
อยุธยา アユッタヤー
พัทยา パッタヤー
っていうのがあります。
どちらも、つづり通りに読むと、
อยุธ ยา アユッ・ヤー
พัท ยา パッ・ヤー
になるはずです。
(thの文字が末子音)
しかし、thの文字が再読なので、
1回目は末子音、そして、
2回目に[a]を添えて、
「タ」の音で読んでいます。
そのため、
พัทยา パッ・タ・ヤー
という読みになる、というわけです。
「タ」を挟んで読むのがポイントです。
まとめ
再読文字になるケースはそんなに多くないので、
今回ご紹介したケース、
ชลธี チョン・ラ・ティー
อยุธยา アユッ・タ・ヤー
พัทยา パッ・タ・ヤー
とりあえず、こういう実例を、
いくつか覚えておきましょう!
今回は、タイドラマのタイトル、
「ชลธี チョン・ラ・ティー」の読みに関連して、
タイ語の再読文字についてのお話でした。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
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