タイ人のFacebookの普及度と依存度は凄まじいです。
「国民全員が、Facebookのアカウント持ってるんじゃないの?」
と言いたくなるほどの普及率で、
しかも、結構みんな頻繁にチェックしてます。
今回は、そんな彼らタイ人の生態を観察しつつ、私が「ちょっと怖いなぁ…」と感じたことについて、お話をしていきます。
恨み言をTLに書く
私が、タイ人のSNSを見ていて一番「怖い」と感じるのが、これです。
よくあるのは、
女性が彼氏と喧嘩をして、その彼氏への文句や愚痴、恨み言などを、ひたすら書き綴って、TLに投稿する、というケース。
なお、TL(タイムライン)というのは、つながりのある人たちの投稿が、時系列順にずらっと表示される画面のことです。
TLに愚痴を書くタイ人は多い
例えば、こんなのです。
なんて傲慢で、くだらない男なのかしら。
私は、一人でも生きていくの。
くだらない男にはもううんざりよ!!」
(=彼氏のこと)
…読んでいて、「気持ち悪っ!」って思いませんか?
普通、日本の感覚だと、「個人的な愚痴」というのは、ごく親しい友人にだけ、聞いてもらうものであって、
不特定多数に向かって話すようなもんじゃないですよね。
でも、タイの場合は、「愚痴をTLに書く」というのが、デフォです。
そのため、
「同じような心境を経験している女性や男性」から共感をもらえることが多く、意外に多くのいいねが付いていたりします。
でも、「よくそんなことするなあ…」って思いませんか。
彼氏も当然見る
まず、タイの場合、
Facebook普及率はほぼ100パーセントですから、当然、彼氏もFacebookのアカウントを持っていて、つながりがあります。
ということは、この愚痴は、TL上で不特定多数に書いているように見えて、
直接的には、彼氏に向かって、文句や不満をぶつけている、ってことになります。
こうなると、彼氏は、
「やべ~、めっちゃ怒ってんじゃん」
と判断しますから、その後、彼女をなだめるようなアクションに出るか、あるいは…
「えっ、何勝手に怒ってんの?しかもTLで晒すの?まじキモイんですけど…」
と、離れていくか、という分岐点になります。
女友達も…
女友達の対応も、2パターンに分かれます。
「この子またTLに愚痴書いてるよー、悲劇のヒロイン気取りもいい加減うざいよねー」
と、ひややかに無視するタイプ。もう1つは、
「あ、この子も地獄に落ちてる。地獄にいるのは、私だけじゃなかったのね♪」
と、他人の不幸を見て安心するタイプです。
いずれのリアクションも、「非生産的」です。
男友達へのアピール?
そして、「男友達が見る」というパターンもあります。
この場合は、
「あっ、この子、彼氏と喧嘩してんじゃん。俺にもワンチャンあるかも…」
と、横槍を入れてくるケース。
彼氏の愚痴をTLに書いたことで、ちょっかいを出す男が寄ってくる、ということです。
つまり、彼女にしてみれば、
「彼氏の愚痴をTLに書く」
↓
「今、私にアプローチしたら、成功するかもしれないわよ」
というアピールになります。
そして、周囲の男もそのサインを察知して、横槍を入れてくる、というわけです。
実際のところ、これが、タイ人女性がTLに彼氏の愚痴を書く目的の1つであったりもします。
修復の時間差があると…
もしも、このケースで、修復と横槍との間に、「時間差」があると、話はややこしくなります。
例えば、女性がTLで愚痴を書いた3日後に、別の男が良い寄ってきて良い関係になり、5日後に、彼氏との関係が修復する、というケース。
この場合、横槍男は、彼氏にバレないと思ってますし、彼氏は、まさかそんな短期間で浮 気してるなんて思いません。
こうなると、無駄な三角 関係が生じてしまいます。
「やれやれ…、面倒くせえ」って感じですよね。
常識的な人もいる
以上は、タイ人の「恋愛あるある」で、非常にドロドロギスギスしていますが、常識的な反応をする人もいます。
例えば、良識のある、彼氏の親友や肉親たちです。
「TLに恋人の愚痴」なんていうのは、タイでは普通のことでも、やっぱり、非常識なことには変わりありません。
こうなると、良識のある人であれば…
「えっ、内輪の恥ずかしい話を、TLに書くの?まじひくわー」
と感じます。
信頼関係が崩れる
そもそも、当の彼氏自身も、このTLの投稿によって、メンツを潰されているわけですから、心中は穏やかではありません。
仮に、関係を修復できたとしても、彼氏の中では、
「こんなにも恥ずかしいことを、平気でやるような女」
という印象は、残ってしまいます。
「この女は、ケンカをするたびに、TLに愚痴を書くつもりなの?これから一生?」
ってなもんです。
つまり、TLに恋人の愚痴を書く、という行為は…
恋人や周囲との信頼関係を、根底から崩壊させてしまう、「非常に低劣な行為」なのです。
仕事でも…
これは、恋人の愚痴に限らず、仕事の愚痴、家族の愚痴など、いろいろなパターンがあります。
いずれのパターンにせよ、共通しているのは、
「TLに恨み言を書き綴る」というやり方です。
そして、タイ人のTLには、これが非常に多いんです。
アカの他人が書いていることなら、
「うゎっ、気持ち悪っ。もう読まんとこ…」
とスルーできます。
でも、もしも、自分の関係者が、こういう「裏切り的な内容」を書いていると…
「ああ、この人を信頼する事はできないな」
って、判断しちゃいますよね。
信頼の基準になる?
また、タイ在住の日本人経営者のなかには、タイ人のこうした生態を知って、
「従業員のFacebook投稿をチェックしている」という人もいます。
これはつまり、タイ人のFacebookの投稿を見れば、
「だいたいどういう人かわかる」
ということを意味しています。
もしもそこで、「経営者の悪口」や、「職場への個人的な文句」をTLに書くような従業員がいれば…
「そんな従業員は、全く信頼できない」
ってことになります。
まとめ
そもそも、「内輪の恥ずかしい話を他人に聞かせる」という行為は、あんまり良い事ではありません。
信頼関係が、崩れてしまうからです。
それがデフォになってしまっているタイという国は、「やっぱりちょっと怖いなぁ…」と、感じてしまうわけです。
以上をまとめると…
⇒信頼できない
●愚痴を書かないタイ人
⇒信頼できる
という風に、タイでは、Facebookの投稿を見れば、信頼がおけるか否かを、「ある程度判断できる」と言うことができます。