バンコクやパタヤなど、外国人が多いエリアでは、「ぼったくり」をしてくるタイ人も少なくありません。
タイ語で「ボられる・カモられる」は
ドーン・ゴーン・ラーカー
と言います。
まず、
始めの「โดน ドーン」という言葉は、「~される」という意味。
動詞の前に置いて、「受動態」を表します。
そして、
「โก่ง ゴーン」は「卑怯なことをする」という動詞です。
これに「ラーカー(価格)」をつなげて、
「โก่ง ราคา ゴーン・ラーカー」にすると、
「値段をごまかす・ウソの値段を言う」
という意味になります。
以上の語句をつなげると、
ゴーン・ラーカー
(ボる、カモる)
↓
โดน โก่ง ราคา
ドーン・ゴーン・ラーカー
(ボられる、カモられる)
と、なります。
しかし、実を言うと、
タイ語の日常会話では、あまり受動態を使いません。
↓
彼が○○した
という風に、能動態で言うのが一般的です。
典型的な例は「蚊に刺された」です。
日本人は「蚊に刺された」と受動態で言いますが、
タイ語では「蚊が噛んだ(ユン・ガッ)」という言い方をします。
なので、表題の「ボられた」も、無理に受動態にしなくても問題ありません。
「ゴーン・ラーカー」だけで、
↓
「ボられた!」(受動態)
の意味として通じます。
なので、「ゴーン・ラーカー(ボる)」のほうで覚えておきましょう。
↓音声はこちらから
โก่ง ราคา ゴーン・ラーカー(ボる)
ただし、
タイは、アジアの他の国に比べると、比較的ぼったくりは少ないと言えます。
また、インターネット上で良質の情報が増えたことで、「適正価格」なども事前に調べたりできますから、
「ぼったくり被害の危険性」は、ある程度まで回避することが可能です。
むしろ、最近は「タイ人がボられる事件」が連日ニュースになっています。
近年、タイが豊かになって、タイを国内旅行するタイ人が増え、これに伴い、
「タイ人がタイ人をボる」
というケースが増えてきたからです。
特に、最近の中流のタイ人は、外国人よりも金払いが良かったりするので、
案外、タイ人の方が、「気付かずにボラれている」かもしれません。