「จとลが、同じような見た目になってしまう」
これも、タイ文字の受講生からよく寄せられるFAQの1つです。
今回は、タイ文字のจとล書き分けるコツについて、お話をしていきます。
จとล
では、まず始めに、
จとลをまだ知らない人のために、ざっくりおさらいをしておきます。
จは、Cの子音文字。
そして、
ลは、Lの子音文字です。
例えば、
後ろに「 า aa 」の記号を置くと、
ลา (laa)
という読みになります。
ลはLの音を表している
まずはこのことを、今回の基礎知識として、覚えておいてください。
タイ文字のจとลを書き分ける方法
では、ここからが本題です。
จとล、この2つの文字は、
形がとてもよく似ていますが、
書き分けるコツとして、
ポイントは3つあります。
1、丸の高さ
1つ目は、始点の丸の高さです。
タイ文字は、「丸から書き始める」というルールがありますので、
จとลも、同じように丸から書き始めます。
そして、จとลは、始点の丸の位置が、微妙に違います。
真ん中あたり、
ลの丸は、
下の基準線に接地している
という違いがあります。
手書きの画像は、こんな感じです。

左が จ C
右が ล L
見ての通り、「基準線」からの丸の高さが違います。
罫線付きのノートで練習しよう
このサイトで開講している『タイ文字講座』では、
と、受講生のみなさんにお願いしています。
これは、なぜかと言うと…
タイ文字は、「高さ」が重要だからです。
高さとはつまり、
文字の「身長」ということです。
先ほどのจとลの例で見ていただいたように、
จとลの違いは、丸の位置(高さ)の違いです。
そのため、
タイ文字に慣れていない段階で、「無地」の自由帳に書いてしまうと…
高さの違いが、パッと見て分からなくなってしまいます。
これに対し、
罫線付きのノートなら、「基準線」が目に見えますから、
基準線から見て、「高いか、低いか」が見て分かる、というわけです。
丸の位置が低いなら、ล
という違いがあります。
なので、この点を強調すれば、書き分けが可能です。
↓
上下の基準線の間(身長の真ん中)ぐらいから書き始める。
ลの丸は、基準線に接地。
↓
丸を基準線にピッタリつけて、書き始める。
…このようにすれば、จとลを書き分けることができます。
また、จとลに限らず、タイ文字を練習する際は、
罫線に沿って、文字の身長を揃えて書いたほうが、キレイ見えます。
2、จは線2画、ลは3画
もう1つのポイントは、
線の「画数」というか、
線の「長さ」の違いです。
もちろん、「画数」とは言っても、
実際は「ひと筆書き」なので、
จもลも、どちらも「1画」なのですが、
心持ちとしては、
と考えておくと、書き分けがしやすくなります。
では、「画数」を理解しやすいように、
丸を省略した手書きスタイルで書いてみましょう。

丸のないフォント。手書きでは始点の丸がよく省略される。
タイ人の手書きはこんな感じで、始点の丸がよく省略されます。
また、テロップや広告などで使われるフォントも、こういう「丸無しフォント」がけっこう多く、初心者泣かせです。
ただし、、
丸なしの字体は、丸が無いぶん、「線の形を強調して覚えられる」というメリットがあります。
จの丸無しフォントは、こんな感じです。
↓

จは2画で、幅が狭い
จは、真ん中の高さからスタートしますので、書き順としては、
「いち、にぃ~ぃ」で、
จは2画になります。
これに対し、、
ลの丸無しフォントは、このようになります。
↓

ลは3画で、幅が広い
ลは下からスタートなので、จよりも1本、線が多くなります。
「いち、にぃ、さぁ~ん」で、
ลは3画です。
また、この書き方のลは、
「三角すわりしている絵」のようにも見えます。
なので、ลを書く際は、
「三角すわりのヒザを曲げた部分」
を強調すると良いです。
このように、画数(線の長さ)の違いを強調することで、
จとลを書き分けやすくなる、というわけです。
3、横幅
前項の「画数」に関連して、、
ลは3画で、「三角すわりのヒザから下」の部分があるため、
書いたときに「横幅」が広くなります。
これに対し、
จは2画しかないので、
見た目がスリムになります。

見ての通り、
ลのほうが、横幅というか、面積が広いことが分かります。
なので、จは幅を「狭め」に書いて、
ลは気持ち「広め」に書くと、
両者の違いがハッキリする、というわけです。
まとめ
では最後に、今回の内容をまとめておきます。
1、始点の丸の高さが違う
ลの丸は、基準線に接地
2、画数(線の長さ)が違う
画数を強調するため、あえて丸無しのフォントで考えます。

丸のないフォント。左が จ Cで、右が ล L。
「いち、にぃ~ぃ」で、2画
ลは、直線+直線+曲線。
「いち、にぃ、さぁ~ん」で、3画
3、横幅が違う
ลのほうが、横幅が広い
…以上、3点のポイントについて、お話ししました。
いかがでしょう。
これらのポイントを強調して書けば、
จとลの違いを、
かなり明確にすることができます。

左がC
右がL
今回は、『จとลを書き分けるコツ』についてのお話でした。
お知らせ
突然ですが、ここでクイズです。 この画像、何と書いてあるか、分かりますか?