「感じがいい」を表すタイ語は、
「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー」と、いいます。
「あの人って、すごく感じがいいよね」のような時に、使います。
อัธยาศัยアタヤーサイ
「อัธยาศัยアタヤーサイ」というタイ語は、「人当たり」「コミュニケーション能力」のようなニュアンスです。
つづりも長く、若干覚えにくいですが、
人の良い性質を評価するタイ語として、タイ生活では比較的よく使いますので、覚えておきましょう。
覚え方は?
「อัธยาศัยดีアタヤーサイ」の覚え方としては…
「語呂合わせ」で覚えてしまうのが、効率的です。
例えば、次のような語呂合わせはいかがでしょう。
冷蔵庫で、「野菜の残り」を探しているような場面を、想像してみましょう、
そして、やっと、野菜が見つかった、というとき。
「あった、野菜!」
↓
「アタヤーサイ」
というような場面をイメージして覚えておけば、一発で覚えられます。
このイメージで、「アタヤーサイ(感じが良い)」の単語は、頭に入ったのではないでしょうか。
感じが良い/悪い
タイ語で「良い/悪い」は、
「ดีディー/ไม่ดีマイディー」と言いますので、
これを、「อัธยาศัยアタヤーサイ」の後に続けると…
- 「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー」
感じが良い - 「อัธยาศัยไม่ดีアタヤーサイ・マイディー」
感じが悪い
と、なります。
タイ人も、コミュニケーション能力が低下気味
「微笑みの国」という異名をもつタイですが、
ここ数年は、どうやらそうでもなくなってきました。
- 人と会っても笑顔を見せない、
- 愛想が悪い、
- お礼を言わない、…
という人が、タイにも増えてきたんです。
これはまさに、タイ語で言うところの、「อัธยาศัยไม่ดีアタヤーサイ・マイディー」となります。
タイでもやっぱり、スマホ依存症
これは、日本でもよく言われているように、
スマホの普及が最大の原因の1つではないか?と考えられます。
朝から晩までスマホを見すぎて、
良好な人間関係を築く機会が、タイ人の間でも減ってきているんだと思います。
結果として、「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー(感じが良い)」の人が、
タイで、確実に減ってきている、
という印象を受けます。
最近特によく使われるようになった
そもそも、「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー」という言葉は、20世紀の頃は、タイ語の日常会話ではあまり使われていませんでした。
なぜなら、当時は、国民の大多数が「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー(コミュニケーション能力が高い)」だったからです。
感じの良い人が多数派なら、「感じ良いね」なんていう言葉を、いちいち口に出して言う必要はなかったわけです。
しかし、ここ数年になって、急にこの言葉をよく聞くようになりました。
いわく、
- 「あの人は、อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー、感じがいいから、すぐに人の輪に入っていける」
- 「あの人は、อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー、コミュニケーション能力が高いことが、評価されている」
というようなフレーズです。
これはつまり、
「タイでそういう人が減っている」ということに他なりません。
コミュ力のポイントが「低い人」が増えれば、少しでもコミュ力が「高い人」は、それだけで評価されるようになる、ということです。
まとめ
今回は、「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー」というタイ語を、ご紹介しました。
- 「感じが良い」
- 「人当たりが良い」
- 「コミュニケーション能力が高い」
のようなニュアンスです。
これの反対は、
「อัธยาศัยไม่ดีアタヤーサイ・マイディー」で、
- 「感じが悪い」
- 「人当たりが良くない」
- 「コミュニケーション能力が低い」
のような意味になります。
ここ数年、他人とうまくコミュニケーションを取れない人が、タイでも増えてきていて、
それに比例するかのように、「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー」という言葉をよく耳にするようになりました。
つまり、「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー(感じが良い)」の人が、
タイでも珍しい存在になってきた、ということです。
私たちはタイに暮らす外国人として、できるだけ周囲とは波風を立てないようにして、
「อัธยาศัยดีアタヤーサイ・ディー(感じ良いね!)」
と言われるような振る舞いをしていきたいものです。