【タイ語暗記法】一度覚えた単語の記憶を忘れない方法【忘却曲線】

kaenie / Pixabay

「昨日覚えたことをもう忘れてしまった」
「せっかく勉強しても記憶が持続しない」
と、悩んでいませんか?

記憶には、忘却がつきものです。

ですので、
「いかに覚えるか」ではなく、
「いかに忘れないようにするか」というのが、語学の勉強には最も大切なことなんです。

記憶は、毎日関連付けて覚えると効果的

勉強しているときは、
内容を覚えられたように見えても、

翌日になると忘れてしまい、
知識がなかなか蓄積されず、
結局あまり上達しない、

ということがよくあります。

暗記で大切なことは、

その時にいくつ覚えるか、

という単発的な記憶ではなく、

明日も明後日も、
記憶を持続させられるかどうか

にあります。

そこで今回は、

どうすれば記憶が持続して、
効率的に勉強できるのか、

ということについて、
お話ししていきます。

昨日覚えたことを今日忘れてしまうのはなぜなのか

記憶を持続させるために
最も効果的な方法は、

新しい記憶を、
古い記憶に関連付けて覚えることです。

例えばあなたが昨日、
タイ語の数字を
1から10まで覚えたとします。

そして今日、
タイ語のフルーツの名前を
10個覚えるとして、

仮に、

10個のフルーツ名を、
全てタイ語で覚えられたとしましょう。

この時、
多くの人が陥ってしまうのは、

「今日の内容を覚えた代わりに、
昨日覚えたことを半分以上忘れてしまう

という状態です。

先の例で言えば、

フルーツ名を覚えた代わりに、
数字を忘れてしまった、

ということです。

これは、昨日の記憶が、今日の勉強に全く登場しない(=関連付けられていない)ためです。

これだと知識が蓄積されないので、
タイ語がなかなか上達しない、
ということになってしまいます。

「記憶の関連付け」とは何か

そうならないためには、
昨日の記憶と今日の記憶を、
できるだけ関連付けて覚えることが必要です。

では、
どのように覚えるべきなのか。

先の例で言うと、

初日が数字で、
2日目が果物なら、

果物を、数字で数えるようにすればいいんです。

そうすれば、
今日の勉強の中で、
昨日の記憶が呼び覚まされますので、

昨日の記憶が定着しやすくなります。

ですので、
フルーツを覚える前に、

助数詞の「ลูกルーク」を、
先に覚えてしまいましょう。

「ลูกルーク」というのは、
フルーツを「1個、2個」数えるときに、
よく使われる助数詞です。

หนึ่งลูก ヌん・ルーク 1個
สองลูก ソーん・ルーク 2個
สามลูก サーム・ルーク 3個・・・

と、何度か復唱して覚えていれば、
「ลูกルーク」はマスターできますし、

昨日覚えた数字も、
今日再び脳に定着し、
忘れにくくなります。

興味があるものを優先して覚える

昨日の記憶を今日呼び起こす、
という作業をした上で、

自分が好きなフルーツから
順に覚えていきます。

もしもみかんが好きなら、
「ส้มソム」を覚えましょう。

ส้ม หนึ่งลูก ソム・ヌん・ルーク みかん1個
ส้ม สองลูก ソム・ソーん・ルーク みかん2個
ส้ม สามลูก ソム・サーム・ルーク みかん3個・・・

という具合です。

これで、

「ソム(みかん)」というタイ語と、
「ルーク(~個)」という助数詞、

そして1~10までの数詞を、
マスターすることができました。

今記憶した、
「○○を何個」という文型は、

これから入ってくる新しい記憶のための、
いわば、記憶の受け皿になります。

記憶を関連付けて、語彙を増やそう

「○○を何個」という文型をマスターしていれば、
ほかのフルーツ名を覚えるときも、

สาลี่サーリー(梨)

梨1個、
梨2個・・・

というように、
フルーツ名を置き換えるだけで
文章を作ることができますから、

新しいフルーツに出会った時も、
すぐに覚えることができます。

後は引き続き、

自分が好きなマンゴーやパイナップルなど、
チョイスして覚えていけばいいです。

これが、

「記憶を関連づける」

ということで、
記憶を最も効果的に持続させる勉強法です。

単語リスト暗記するときにやってはいけないこと

先ほどご紹介した、
「○○を何個」
という記憶の受け皿を作っておけば、

○○の部分が
フルーツであっても野菜であっても、
応用がききます。


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そして、
フルーツのジュースの名前や、
野菜を使った料理など、

過去に記憶した内容と、
毎日関連付けて覚えるように心がければ、

記憶が定着して、
忘れにくくなります。

この時にやってはいけないのは、
機械的な作業。

つまり、

好きでも嫌いでもない
フルーツの名前のリストを10個、
機械的に覚える、という作業です。

例えば、

「องุ่นアングゥン(ぶどう)」

というタイ語がありますが、ぶどうはまだ、タイでは一般的なフルーツではありません。

あなたが住んでいる場所にもよりますが、
大型ショッピングセンターの生鮮食品コーナーに、
よっぽど頻繁に行くような人でない限りは、

タイで、
ぶどうを目にする機会は、
かなり少ないです。

私自身、20年間のタイ生活で、
「องุ่นアングゥン(ぶどう)」
というタイ語を使ったことは、
数回ぐらいしかありません。

ですので、
こういう単語は、

暗記リストに加えるべきではありません。

加えてもいいですが、
優先順位はかなり下のほうになります。

それよりも、

  • あなたが好きなフルーツ、
  • あなたが頻繁に食べているフルーツ、
  • あなたが住んでいる土地の特産のフルーツ

など、自分にとって身近なものを、
優先して覚えていったほうが、
記憶が定着しやすいです。
【興味があるものから覚えていく】
↑こちらの記事も、ぜひ参考にしてみてください。

文法項目の順番はあまり気にしなくていい

最初のうちは、
参考書などに載っている文法項目を、
あまり杓子定規に考えすぎる必要ありません。

順当にいけば、
「これはみかんです」という文を、
最初に勉強しなければいけないのかもしれませんが、

「これはみかんです」
を覚えたところで、

「見れば分かる」
と言われて終わりです。笑

あなたがタイで
「これはみかんです」と言って、

みかんについて説明するような場面は
ほとんどありませんから、

記憶が定着しません。

それよりも、
みかんが好きな人であれば

「みかんを1kgください」のほうが、

よっぽど使用頻度が高く
イメージしやすいため、
記憶も定着しやすいです。

また、みかんでもスイカでも、
名詞の部分を入れ替えて、
食べたいものをどんどん覚えることができ、

なおかつ、
現地ですぐに使うことができます。

とにかく、初期の段階で一番必要なのは、
語彙を増やすことです。

ですので、
「~を何個」
という言い方をマスターしたら、

「กีโลキロー(kg)」を覚え、
(タイの市場は重量で量り売りが一般的)

「ซื้อスー(買う)」や
「่เอาアオ(ください)」などの
動詞と組み合わせて、
覚えるようにしましょう。

【「何個ください」の文型練習】の記事はこちら

これであなたは、
勉強開始後わずか3日で、

自分の好きなフルーツを、個数や重量を指定して買う、というスキルを身に付けることができます。

●昨日覚えた単語を使って、
今日作文する。

●今日覚えた単語を使って、
明日作文する。

そうすれば、過去に覚えた記憶がどんどん紐付けされていって、記憶が定着するようになります。

これを繰り返すだけで、
語彙量が確実に増えて、

あなたのタイ語能力は、
目に見えて上達していきますよ!

まとめ

●昨日覚えた記憶を、
今日もう一度使う、

●自分がイメージしやすい、
身近なものから順に覚えていく、

この2点を押さえておくと、
勉強の効率が格段に上がります。

とりあえずは、

自分にとって身近で、
関心のあるもの単語だけを、
集中して覚え、

翌日にまた記憶を呼び起こし、
新しい単語と関連付けて、
語彙量を増やす。

以上が、本日のテーマです。

でも、そうすると、

「興味がない単語はいつまでも覚えられないんじゃないの?」

Study

…という問題が、
次に浮上してきます。

「興味がない項目を、どのように覚えればいいのか」

これについては、
次回の記事で、ご紹介します。

それではまた。


●新しい記憶は、古い記憶と関連付けるように心がける。

●古い記憶と関連がないものは、覚えにくい。


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